犬と一緒に寝る時に注意すべきことは?メリットや病気のリスクを解説
一緒に寝るのは犬にとって幸せ?
飼い主さんにとって、かわいい愛犬と一緒に寝る時間は幸せですよね。
しかし、犬にとって飼い主さんと一緒に寝るのは幸せなことなのでしょうか?
はじめに、犬が一緒に寝たがる理由について解説していきます。
犬は一緒に寝る人を選んでいる
愛犬が食事や散歩などのとき、頼る相手を変えていると感じたことはありませんか?
実際に、犬は一緒に寝る人を選ぶことがあるようです。
甘えたいという心理
犬が飼い主さんと寝たがる理由は「甘えたい、撫でてほしい」という心理状態からだと言われています。
そのため、寝るときに甘えられる相手を選んでいるのです。
また、飼い主さんを信頼している証拠でもあります。
いつも一緒に寝ているとストレスになることも
飼い主さんと寝ることは愛犬にとっても幸せなことですが、状況によってはストレスになることもあります。
特に毎日一緒に寝ていると、依存度が高まり、飼い主さんが家を空ける期間は愛犬の不安を煽ることに繋がります。
一緒に寝たいのは山々ですが、愛犬のためにも普段から寝る場所は別々にすることをおすすめします。
犬と寝るメリット
愛犬と一緒に寝るのは幸せなことですが、なかにはデメリットもあります。
ここからは飼い主さんが犬と寝るメリット・デメリットについて解説していきます。
メリット
まず、愛犬と一緒に寝るメリットについて見ていきましょう。
気持ちが和む
犬と一緒に寝ると、飼い主さんが癒されるというメリットがあります。
普段活発な愛犬が、ぐっすり寝ている姿を見るとほっこりしますよね。
『アニマルセラピー』という言葉があるように、犬と触れ合うことは癒し効果に繋がります。
ストレスを抱えていたり、眠れない日々が続く人でも安心して眠れることが多いようです。
愛犬の異変にすぐ気付ける
一緒に寝れば、愛犬の異変にすぐ気付くこともできます。
外で飼っていたり、別々の部屋で寝ていたりすると、愛犬に何かあった時にすぐ気付けません。
「今日は飼い犬の様子が普段と違うかも?」と思ったら、「一緒に寝る」と決めてもいいでしょう。
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(写真のワンちゃん・・・mamamairo.0406のマイロちゃん)
デメリット
それでは次に、犬と一緒に寝るデメリットを紹介します。
犬に危害を加えてしまうかも
愛犬と一緒に寝ているとき、気付かずに危害を加えてしまう可能性が考えられます。
熟睡していると、自分がいつ寝返りを打っているかわからないですよね。
腕や足で、愛犬の体を圧迫させてしまうリスクもゼロではありません。
健康へのリスクがある
犬と寝ていると、飼い主さんの健康リスクに影響を与える可能性があります。
犬は私たちのように毎日お風呂に入っている訳ではなく、散歩する際に靴を履く習慣もありません。
また、犬は毛で覆われているため、ノミやダニがついていることもあります。
そのため、一緒に寝るとノミやダニがシーツにも繁殖してしまうかもしれません。
健康を考えると、犬と一緒に寝ることはデメリットにもなるようです。
犬からうつる病気
では、犬からうつる病気には、どのような種類があるのでしょうか。
下記のような病気についてや、予防方法についてそれぞれ解説していきます。
- 呼吸器系トラブル
- 皮膚トラブル
- 感染症トラブル
呼吸器系トラブル
愛犬がかわいいがゆえ、愛犬の体に顔を埋めてしまった経験はありませんか?
幸せな気持ちになれることですが、犬の毛にはアレルゲンがあり、喘息や咳が止まらないなど呼吸器系のトラブルを引き起こす恐れがあります。
特に喘息持ちの人は悪化するリスクがあるので、十分に注意しましょう。
皮膚トラブル
ノミやダニによる皮膚トラブルの危険性も潜んでいます。
ノミは犬だけではなく、私たち人間の皮膚を刺す可能性も十分にあります。
刺されてしまうとかゆみを引き起こし、結果的に感染症になるケースもあるので注意が必要です。
感染症トラブル
かわいい愛犬とキスをしたくなる人も多いかもしれませんが、犬の唾液からうつる病気もあります。
犬から人へうつる病気としては、『パスツレラ症』や『トキソプラズマ』などといったものがあります。
そのため、中には皮膚が腫れたり痛みなどの症状に悩まされる人もいます。
予防方法
犬からうつる病気の予防方法としては下記の通りです。
- 過度にキスをしたり、顔をうずめたりしない
- 口移しはしない
- 定期的にブラッシングする
- 毎日歯磨きをする
- 爪をこまめに切る
- 定期的に予防接種を受ける
- 散歩後は手足を洗う など
愛犬のケアを行い、清潔にしておくことが一番の予防方法です。
過度なスキンシップはなるべく避けましょう。
▼ブラッシングのやり方についての記事はこちら!
▼犬の歯磨きのやり方についての記事はこちら!
犬と一緒に寝るには
一緒に寝ないほうがいいとわかっていても「それでも大好きな愛犬と一緒に寝たい!」という人もいるでしょう。
ここでは、おすすめの犬と一緒に寝る方法や注意点を紹介します。
同じベッドでは寝ないようにする
最初の条件として、同じベッドで寝ることはできるだけ避けましょう。
「それじゃ一緒に寝れない!」と思うかもしれませんが、そんなことはありません。
ベッドではなく、同じ部屋で過ごせるように環境を整えることで、お互いに安心して眠ることができます。
愛犬のケージやベッドを寝室に置く
自分の寝室に愛犬のケージやベッドを置いてみましょう。
愛犬に、『自分の場所で寝る』という習慣を覚えさせることが大切です。
飼い主さんの匂いがついたタオルを置くなど、安心する環境を整えてあげましょう。
また、ケージの中に閉じ込めることはせず、いつでも出入りできるようにしておきましょう。
寝室のドアは開けっぱなしにしておく
愛犬のためにも寝室のドアは開けておきましょう。
人と犬では睡眠時間が違うため、犬は夜中に目覚めることもあります。
犬にとって、トイレや食事が自由にできないことは大きなストレスになります。
もしベッドに入ってきたら、自分の寝るところへ優しく誘導してあげてください。
▼犬の睡眠時間や生活リズムについての記事はこちら!
寝るときの位置
最後に、寝る位置や姿勢から考えられる犬の気持ちについて紹介します。
愛犬の位置
自分が寝ているときに愛犬はどこで寝ているか把握していますか?
実は寝ている位置によって、飼い主さんに対する気持ちがわかると言われています。
足元
愛犬が足元の近くで寝ているのであれば、飼い主さんを信頼している証拠です。
飼い主さんが自分より上の立場にあるということを認識しています。
頭の近く
頭の近くで寝ていると「信頼してくれている?」と思う人も多いかもしれません。
実は足元が一番信頼度が高く、身体の部位が上になるほど低くなると言われています。
そのため、少し頼りなさを感じていることがあるかもしれません。
「自分が守ってあげなきゃ!」という気持ちで寄り添っているとも考えられますね。
寝床から遠いところ
「近くで寝てくれないということは信頼されていない?」とがっかりする必要はありません。
その逆で、飼い主さんを信頼しているからこそ、ある程度距離をおいても平気だと判断しているようです。
寝る姿勢でもわかる!
『あおむけ』『うつ伏せ』『横向き』など、飼い犬がどんな姿勢で寝ているかによって、飼い主さんに対する気持ちが読み取れます。
それぞれの特徴を見ていきましょう。
あおむけ
あおむけで寝ていたら、完全にリラックスしている状態です。
警戒心がある時はあおむけで寝ることはないでしょう。
飼い主さんを信頼している証拠です。
うつ伏せ
うつ伏せで寝ているならば、やや警戒心が高くなっているでしょう。
さまざまな姿勢の中でも、うつ伏せはすぐに起き上がることができる姿勢です。
何か起きてもすぐ対応できるように、うつ伏せで寝ている可能性があります。
何かしら不安なことがあるのかもしれません。
横向き
横向きは犬にとって熟睡できる姿勢です。
横になって寝ていたら、深く熟睡できるくらいにリラックスしている状態ということです。
足を開いていたり、呼吸が早くなっている時は暑い可能性もあるので、温度調整をしてあげましょう。